“出世開運“や”パワースポット“として有名な「高麗神社」。ここには本殿のほかにも「水天宮」と重要文化財に指定されている「高麗家住宅」があります。
「高麗家住宅」は舗装されていませんが、平たんな道なので、お年寄りや車いすの方でも見学に行けます。
でも、「水天宮」の方は山道を登らなくてはならないので、足の弱い方には不向きです。健康な方でも、歩きやすい靴でお出かけすることをお勧めします。
どちらも一見の価値アリ。「高麗神社」参拝の折には、ぜひ訪れたい場所です。
目次
まずは水天宮へ行こう!
頂上目指して山登り?
水天宮へ行くためには、軽い山登りが必要になります。
ご覧の通り整備はされていますが、岩場や急な傾斜もあって、天候によってはかなり滑りやすくなります。スニーカーにパンツルックでの参拝をお勧めします。
林の中を歩いていくので、森林浴を楽しみながらリフレッシュできます。
鳥居発見!
木の根っこに足を取られそうになりながら、歩くことおよそ10分。やっと、前方に鳥居が見えてきました。
水天宮に到着
古めかしい石造りの鳥居の先に見えてきました!やっと、水天宮に到着です。
これだけの道のりを辿ってくると、ありがたみも増すような気がします。
水天宮でお祈り
ここに祀られている「水天宮」は江戸時代末期の建立と言われており、安徳天皇を御祭神としています。水難除けなど広く水に関する御神徳があるとされ、水天宮は江戸時代庶民から篤く信仰されました。
御利益は、水の「流し出す」という作用から、無事産み出す「安産」、体内から病を排出する「病気平癒」の御神徳があると言われます。
「水天宮」では、毎月5のつく日(5日、15日、25日)を縁日として、この日のみお守りなどを販売しているそうです。
特におススメは“水天宮鈴守”。心身の清浄を保つ御守で、身に付けると清らかな鈴の音が様々な穢れから身を守ってくれます。
重要文化財・高麗家住宅を見に行こう!
国指定重要文化財「高麗家」
「高麗家」は高麗神社の神職を代々務めてきた旧家で、建築年代は、慶長年間(1596~1615)と伝えられています。東日本の民家の中では古い形を遺している極めて重要な例とされ、昭和46年(1971)6月に重要文化財に指定されました。
内部も見られます
建物は茅葺きの入母屋造りの平入りで、その大きさは桁行七間半、梁間五間で長方形の平面をなしています。間取りは、土間と5つの部屋で構成されています。
大黒柱(棟持柱)がなく、細い柱で梁を支えているのが特徴で、桁と柱には杉、梁にはケヤキ・松が用いられています。手斧(ちょうな)や槍鉋(やりがんな)が使用され、全面的に丸みを帯びた仕上げになっています。
事前予約をすれば、「高麗家」の内部見学もできます。
庭園の門?
「高麗家」の裏手には「幽栖門」と掲げられた大きな門扉があります。
もとは「高麗家」の庭園だったらしいのですが、現在は建屋と別々に保存されています。
庭園をのぞいてみると、裏山への細道が続いているのが見えます。
お役立ち!『高麗神社』観光ガイド
『高麗神社』の歴史
高麗神社の主祭神は、かつて朝鮮半島北部に栄えた高句麗からの渡来人高麗王若光(こまのこきしじゃっこう)です。 若光は716年、武蔵国に新設された高麗郡の首長として当地に赴任してきました。当時の高麗郡は未開の原野でしたが、若光は1799人の高麗人(高句麗人)とともに土地の開拓に当たりました。若光の没後、高麗郡民はその徳を偲び、御霊を「高麗明神」として祀りました。 高麗神社は、若光の子孫が代々宮司を務め、現宮司は60代目になります。 そして浜口雄幸、若槻禮次郎、斉藤実、小磯国昭、幣原喜重郎、鳩山一郎らが当社参拝後相次いで総理大臣となったことから「出世明神」と広く知られるようになりました。 今では、初詣・お宮参り・七五三などを中心に、年間約40万人の参拝があります。 第1駐車場内の将軍標(しょうぐんひょう・チャンスン)チャンスンは朝鮮半島の古い風習で、村の入り口に魔除けのために建てられました。将軍標は平成4年に大韓民国民団埼玉県地方本部によって奉納されたものです。 |
『高麗神社』お勧めコース
⦁ まずは、本殿に参拝。予約をしなくても祈願・お祓いをしていただけるので、気になることがあればこの機会にお願いしてみては?
社務所前には、お守りなどの縁起物が多数並べられています。おみくじも数種類あって、どれを引くか迷いそう。
⦁ 次は、高麗家住宅。国指定重要文化財の貫禄バッチリの建物です。事前予約をすれば、内部見学もできるそうです。
⦁ そして、水天宮へお参りしましょう。急な坂道が続きますので、足元に気を付けて。
水天宮は安産祈願で有名ですが、身に降りかかる悪いことも流してくれるそうですよ。
⦁ 最後は、境内をのんびり散歩。清涼な空気とたくさんの木々のざわめきを感じながらリフレッシュできます。
行事情報
4月 桜祭
5月 高麗郡建郡記念神恩感謝祭(16日)
6月 大祓式
10月 高麗神社例祭(19日)
⇊ 詳しくはホームページをチェック ⇊
http://www.komajinja.or.jp/
所要時間
・本殿参拝のみ:30分
・本殿・水天宮参拝、高麗家見学:2時間
▶オススメ時期
春:4~5月(桜・新緑)
秋:11月(紅葉)
▶オススメ旅人
・1人旅
・女子旅
・カップル
ライター´sチェック
境内は玉砂利、水天宮は坂道、高麗家住宅は未舗装の道路と、足元が安定しない道が多い。ハイヒール・サンダルは不向き。特に水天宮参拝時には、滑りにくい靴で行くようにしよう。
敷地は広く、木々が生い茂る裏山が迫っているので、清廉な空気を感じながらのんびり散歩するのも格別。
アクセス
電車の場合
・JR川越線・高麗川駅から徒歩20分(タクシー5分)
車の場合
・圏央道「狭山・日高インターチェンジ」から20分
ナビ入力:「高麗神社」
※駐車場:100台以上可(第3駐車場まであり)。
駐車料金:無料
所在地
【高麗神社(水天宮・高麗家住宅)】
住 所 :埼玉県日高市新堀833
TEL : 042-989-1403
祈願・お祓い受付時間:8:30~17:00
周辺観光情報
<ライター・かこ>