あなたは、辺り一面を埋め尽くすほどの、真っ赤な曼珠沙華(ヒガンバナ)を見たことがありますか?それはきっと、日本の里山の原風景。美しくもあり、懐かしくもあり、ちょっぴり怖さも感じる光景。
埼玉県日高市の観光名所「巾着田」なら、この写真のような風景を堪能できます。すぐそばには、コスモス畑も広がっており、自分の背丈ほどもあるコスモス畑の中を散歩することもできます。
さあ、秋の「巾着田」へ出かけましょう。
目次
曼珠沙華の里、巾着田へ行こう!
高麗川駅を出発
「巾着田」への最寄り駅は“JR高麗川駅”と“西武線高麗駅”の2駅があります。この日は“JR高麗川駅”を利用しました。東京の“池袋駅”から、1時間で到着です。
駅構内にも、様々な観光案内がありますが、駅を出てすぐ右側にあるこの観光案内がピカイチ。観光地までの最短ルートが、実にわかりやすく紹介されています。
私もこの地図を参考に、駅から県道をまっすぐに進み、「巾着田」を目指すことにしました。
案内標識が割と多いので、道に迷うこともなく35分ほどで「巾着田」に到着。お手軽ハイキングには、ちょうどいい距離です。
妖しい魅力の曼珠沙華(ヒガンバナ)
「巾着田」の中ほどにある「曼珠沙華公園」で、一面の曼珠沙華を見ましょう。うす暗い林の中で真っ赤な花を咲かせる曼珠沙華。その妖艶さにきっと感動するはず。環境保全のため、入場料300円が必要です。
花が見ごろを迎える9月の中旬~10月初旬には「曼珠沙華祭り」も開催され、大勢の観光客で賑わいます。売店も数多く出店していて、日高の名物料理も堪能できます。
オススメは「高麗鍋」。イベント情報をチェックして出かけましょう。
あいあい橋を渡ろう!
周囲を高麗川に囲まれている「巾着田」の中には橋が2つあります。そのうちの1つが “あいあい橋”です。
この “あいあい橋”は全長91.2メートル。各部材を三角形に組み合わせて強度を確保した「トラス橋」と呼ばれるもので、木造橋では日本最大級だそうです。
橋の珍しさもさることながら、周囲に溶け込んだ橋の美しさに「彩の国さいたま景観賞」も受賞しています。渡ってみる価値アリです。
子どもも安心。ドレミファ橋
「曼珠沙華公園」の先には広い河原があって、「ドレミファ橋」という変わった名前の木製の橋が架かっています。
なぜ、ドレミファ?と思ってしまいますよね。実は、昔は飛び石状の橋だったことから、「ドレミファ橋」という名前が付いたそうです。面白い由来ですね。
橋の高さは水面から50センチ程度なので、小さなお子様でも安心して渡れます。橋を渡った先は、高麗峠に続くハイキングコースになっています。
お役立ち!「巾着田」観光ガイド
「巾着田」の由来は?
日高市内を流れる高麗川(こまがわ)の蛇行により長い年月をかけてつくられ、上空から見た形が巾着袋に似ていることから、「巾着田(きんちゃくだ)」と呼ばれるようになりました。
高麗川に囲まれたその平地面積は、なんと22ヘクタールもあります。
▶イベント情報
・9月中旬~10月初旬:曼珠沙華祭り(入場料300円)
期間中は市内の飲食店による屋台村が形成され、花を楽しみながら日高の特産品・郷土料理を楽しめます。
今年は天皇皇后両陛下もご訪問されました。
・平成29年9月20日(水曜日)
巾着田に天皇皇后両陛下がご訪問されました。満開の鮮やかな曼珠沙華をご覧いただけたでしょうか。
午前中は高麗神社をご訪問されたということです。
所要時間
- 花散歩のみ:2~3時間
- ハイキング:半日~1日
▶オススメ時期
3月~10月
▶オススメ旅人
- 1人旅
- 女子旅
- カップル
- ファミリー
▶ライター´sチェック
曼珠沙華開花時期は、河原でのバーベキューは禁止されていますが、暖かい日には高麗川に入って水遊びをする子供もたくさんいます。お子様連れで出かけるときは、着替えを持参すると安心。
また、近くに山があるため、突然の雨に見舞われることもしばしば。雨具と薄手の上着も忘れずに。
アクセス
電車の場合
・西武池袋線高麗(こま)駅下車徒歩約15分
・JR川越線・八高線高麗川(こまがわ)駅下車徒歩約40分
(「巾着田」行バスあり。駅前ロータリーより発着。)
・西武池袋線飯能駅から国際興業バス、高麗川駅行・埼玉医大国際医療センター行に乗り「巾着田」下車徒歩約3分
車の場合
・関越自動車道「鶴ヶ島」I.Cから14Km
・圏央道「圏央鶴ヶ島」I.Cから11Km
・圏央道「狭山日高」I.Cから8Km
ナビ入力:日高市高麗本郷「巾着田」
※駐車料金500円