ここは埼玉県日高市にある『高麗神社』。
数々の著名人や歴代の総理大臣が参拝したことで、“出世の神様”として名高くとても人気のある神社だ。
また、龍穴のパワースポットとしても知られている。最近では、境内にいる幸運をもたらしてくれる猫も有名らしい。これはぜひ参拝しなくてはと、旅に出た。
目次
高麗神社に訪れてみよう
高麗神社に到着
JR高麗川駅から歩くこと20分。広い駐車場の中を境内目指して歩いていたら、不思議な石像に出会った。
??トーテムポール??・・ではなさそう。
??天下大将軍ってなんだ??
??対になった、女性の将軍もいるし・・??
調べてみると、これは将軍標(チャンスン)と言い、男女の標が対になっており、韓国で昔は道祖神として祭られていたそうだ。日本ではここ『高麗神社』をはじめ、数か所でしか見ることができない貴重なものだという。
まさに一見の価値アリなのだ。
有名人揃い!な参拝者たち
二の鳥居の少し手前にドデカイ芳名板があった。かなり古めかしいものから真新しいものまである。
一人ひとり名前を見ていくと、いるわいるわ有名人のオンパレードである。政治家(総理大臣含む)、学者、作家、各国大使、タレントなど。ざっと一瞥しただけでも、20人以上の有名人を見つけた。さすが出世大明神と名高いだけのことはある。これは、境内に入る前から御利益がありそうだ。
この芳名板、「高麗神社」に行ったときには、ぜひゆっくりと見ていただきたい。
二の鳥居
有名人が並ぶ芳名板を見たところで、「二の鳥居」をくぐろう。ここからが境内になり、本格的なパワースポットへの入り口となる。
左側に手水舎が見える。水口がどんな生き物で作られているのかも楽しみの一つだ。
竜神様の「手水舎」
「二の鳥居」をくぐってまずは「手水舎」へ向かう。
「手水舎」の水口は様々な生き物で作られているが、ここ「高麗神社」はオーソドックスな竜神様だった。
ちなみに、なぜ竜神様が多いかというと、古来より竜神は水を司る神様としてまつられているからだという。
ここで作法通りに身を清め、参道を歩く。
紅葉の参道
ちょうど紅葉の時期を迎えていたため、参道は赤や黄色に染まりとても美しい。参道に入ったあたりから、パワースポット特有の空気の流れを感じられるようになった。
「高麗神社」は物見山を祖山とする龍穴パワースポットであり、近くを流れる高麗川がよい気を境内に引き寄せているのだという。
ここは、ゆっくりと深呼吸をしながら歩こう。清廉な空気が体内に入ってくるのを感じられる。
パワーが最も強い本殿
ここが「高麗神社・本殿」。残念ながら、本殿は撮影禁止のため御神門のみだ。本殿の正面扉が開かれるのは、毎年10月19日に行われる例大祭の時のみとのこと。
裏山に龍穴の支流が流れているためか、パワーをビシバシ感じられる。本殿・社殿をここに作ったのも納得だ。
人気風水師の李家幽竹先生によると、“自分が今いる場所で上昇へと導いてくれるパワーを与えてもらえる”場所がここ。
名前の由来
本殿入口にあたる御神門の扁額には、なぜか「高麗神社」ではなく、「高句麗神社」と記されている。
これは、御祭神の故国“高句麗(こうくり)”とその後興った“高麗(こうらい)”を区別するために、わざわざ小さい「句」を入れたのだという。ぜひ、一度見てほしい。祖国を大切に思う気持ちが伝わってくる。
ちなみに「高麗神社」は「こまじんじゃ」と読み、「こうくりじんじゃ」と呼ばせたことは一度もないそうだ。
御神木のパワーを感じ取ろう
樹齢300年以上といわれる御神木だ。やはり近くにいるだけで、パワーを感じることができる。
奥に見えるヒノキとの間に、かなり強いパワーがながれているという。
御神木以上?二股の木
まだまだ「高麗神社」には、パワー溢れるスポットがある。
「二の鳥居」を入ってすぐ右手側にあるこの二股の木は、御神木に匹敵するパワーがあるといわれている。参道のはじめにあるので見落とされがちだが、ぜひ立ち寄りたい場所だ。
見つけた!幸運を呼ぶ猫
今、地元の人たちの間で話題になっているのがこの猫。猫たちが数匹境内に住み着いているらしいのだが、「幸運を呼ぶ猫」として有名だという。
実は、最初に訪れた時には会うことができず、2度目で会うことができた。1度訪れただけでは会えないというところも、何となく有難みがあっていい。目が合うと、向こうから近寄ってきてくれた。
来たれ!幸運
「幸運を呼ぶ猫」はかなり人懐こい。
頭をなでながら、お願い事をしてみた。アニマルセラピー効果もあるのか、ちょっといい気分だ。
【お役立ち!『高麗神社』観光ガイド】
『高麗神社』の歴史
高麗神社の主祭神は、かつて朝鮮半島北部に栄えた高句麗からの渡来人高麗王若光(こまのこきしじゃっこう)。
若光は716年、武蔵国に新設された高麗郡の首長として当地に赴任してきた。当時の高麗郡は未開の原野だったが、若光は1799人の高麗人(高句麗人)とともに土地の開拓に当たった。若光の没後、高麗郡民はその徳を偲び、御霊を「高麗明神」として祀ったのが始まりだといわれている。
高麗神社は、若光の子孫が代々宮司を務め、現宮司は60代目になる。
そして浜口雄幸、若槻禮次郎、斉藤実、小磯国昭、幣原喜重郎、鳩山一郎らが当社参拝後相次いで総理大臣となったことから「出世明神」と広く知られるようになり、今では、初詣・お宮参り・七五三などを中心に、年間約40万人の参拝がある。
第1駐車場内の将軍標(しょうぐんひょう・チャンスン)チャンスンは朝鮮半島の古い風習で、村の入り口に魔除けのために建てられた。将軍標は平成4年に大韓民国民団埼玉県地方本部によって奉納されたものだ。
『高麗神社』お勧めコース
- まずは、本殿に参拝。予約をしなくても祈願・お祓いをしていただけるので、気になることがあればこの機会にお願いしてみよう。社務所前には、お守りなどの縁起物が多数並べられている。
- 次は、高麗家住宅。国指定重要文化財の貫禄バッチリの建物だ。この周囲も龍穴の影響を受けており、パワースポットになっている。
- そして、水天宮へもお参りしよう。急な坂道が続くので、足元に注意を。
水天宮は安産祈願で有名だが、身に降りかかる悪いことも流してくれるそうだ。 - 最後は、境内をのんびり散歩。清涼な空気とたくさんの木々のざわめきを感じながら、たくさんの上昇パワーを感じよう。
行事情報
4月 桜祭
5月 高麗郡建郡記念神恩感謝祭(16日)
6月 大祓式
10月 高麗神社例祭(19日)
⇊ 詳しくはホームページをチェック ⇊
http://www.komajinja.or.jp/
所要時間
・本殿参拝のみ:30分
・本殿・水天宮参拝、高麗家見学:2時間
▶オススメ時期
春:4~5月(桜・新緑)
秋:11月(紅葉)
▶オススメ旅人
・1人旅
・女子旅
・カップル
▶ライター´sチェック
境内は玉砂利、水天宮は坂道、高麗家住宅は未舗装の道路と、足元が安定しない道が多い。ハイヒール・サンダルは不向き。特に水天宮参拝時には、滑りにくい靴で行くようにしよう。
敷地は広く、木々が生い茂る裏山が迫っているので、清廉な空気を感じながらのんびり散歩するのも格別。
アクセス
電車の場合
・JR川越線・高麗川駅から徒歩20分(タクシー5分)
車の場合
・圏央道「狭山・日高インターチェンジ」から20分
ナビ入力:「高麗神社」
※駐車場:100台以上可(第3駐車場まであり)。
駐車料金:無料
所在地
【高麗神社(水天宮・高麗家住宅)】
住 所 :埼玉県日高市新堀833
TEL : 042-989-1403
祈願・お祓い受付時間:8:30~17:00